レシプロソー切断能力 130mmタイプの事を知ろう
- アルチザンツール スタッフ

- 10月29日
- 読了時間: 4分
特に “パイプ等の切断径で約130 mmまで対応可能” というモデルがひとつの区分として多く出ています。
✅ 「130 mm切断能力」ってどういう意味か
例えば 木材は厚さ300 mm、鋼管(mild steel pipe)は直径130 mm、PVCパイプも直径130 mmという仕様がカタログ等に記載されています。
また、 違ったメーカーの例でも「パイプ 外径130 mm/木材 厚さ255 mm」などが “切断能力130 mm” の範疇として紹介されています。
工具専門サイトでも「パイプで130 mm程度切れるタイプがレシプロソーで最も充実しているクラスです」と書かれています。
つまり、「切断能力130 mm」という表現は
主に 丸パイプなど円形材の外径で約130 mmまで切れること を指すことが多く、
木材・鋼板など他の材質ではまた別の厚さ等で記載があるケースがあります。
🛠 使いどころ・メリット
建築・設備などで使われる配管(塩ビ管・鋼管)で外径100 ~ 130 mm級のものを切断する作業に適しています。
木材の厚切り、解体作業、配管切断、太めの構造材の切断など、DIYよりも現場用途・プロ用途で使われる “ハードめ” な用途でも十分な切断力があります。
選び方で「とりあえず130 mmクラスを選んでおけば多用途に対応できる」とされており、汎用性・将来性の観点でもひとつの目安となります。
🔍 選ぶときのポイント
以下の観点を押さえておくと「130 mm切断能力タイプ」を選ぶ上で失敗しにくいです。
切断能力(材質・形状)
“パイプ 外径130 mm” と“木材 厚さ○○mm”では仕様が異なります。たとえば木材厚さで255 mmという仕様も。
切る対象(木材・鋼管・塩ビ管・板材など)が何かを明確にする。鋼板など厚さ〇〇mmという記載もある。
ストローク長・ストローク数
ストローク(刃の往復長)やスピード(回/分)が切断性能に大きく影響します。ストロークが長いほど材料を切り抜ける力が増します。例:ストローク32 mmなど。
無負荷ストローク数(0〜〇〇回/分)も明記されているモデルをチェック。例:0〜2,800回/分など。
振動・使いやすさ
切断能力が大きい機種ほど重量・振動・負荷が上がる傾向あり。疲れやすさ・ブレード交換・足回り(シュー)調整なども確認が必要。例えば振動を軽減するカウンターウェイト構造など。
刃の交換が工具不要か、刃の取り付け/取外しが簡単かどうかもチェック。例:工具レスブレード交換。
電源方式・重量・取回し
コード式 or 充電式(バッテリー式)か。現場用途ではコード式がパワー面で有利な場合あり。記事でも「切断能力150mm以上は性能重視」とあり、130 mmクラスは比較的バランス重視。
重量が重くなると長時間作業・上向き作業・狭所作業がつらくなるため、全長・質量もスペックで比較する。
用途・材質に応じた刃の選定
どの材質を主に切るか(鋼管・塩ビ管・木材・複合材)を明確にし、その材質に合った刃(刃数・形状・材質)を用意できるか確認。
“オービタル機構”など木材切断に有利な機構が付いているモデルもあり。木材主体ならそれもチェック。
⚠ 注意点・限界
“130 mm切断能力”はあくまでそのモデルで「この条件下」の最大数値です。実際の作業では材質の硬さ・形状・刃の選定・使用条件(保持・支持など)によって切れ味・切断可能寸法は変わることがあります。
木材・鉄管・管材・複合材など、材質が異なると「厚さ/直径」表示が異なるので、単純に “130 mm” を丸覚えして材質を無視するとミスマッチになります。
重量・振動・取回し(特に片手/上向き・狭所)を求める場合は、「切断能力130 mm=万能」というわけではありません。切断能力を追いかけすぎると重すぎて疲れる、というケースもあります。
ブレードや支持体(シュー)/安全装備も重要。特に管材切断や構造材切断では、切り進め中の振動・跳ね・刃の折れ・詰まりといったリスクがあるため、作業環境・固定・支持を怠らないこと。
電源・充電持ち・・作業環境(屋外・湿気・粉塵)にも気を付けてください。

