ジグソーって一見シンプルな工具ですが、実は“ちょっとした知識”で切れ味も精度も寿命も全然違うんです。
- アルチザンツール スタッフ

- 11月6日
- 読了時間: 3分
更新日:11月8日
ここではジグソーについて「え、そうだったの?」となるようなポイントを集めました
① 刃の種類だけでなく「向き」も違う
一般的なジグソー刃は上向きに刃が付いている(上昇時に切る)。
でも、下向き刃(逆刃)を使えば、化粧板などの表面を欠けにくく切れる。
天板を“表向き”に切りたい時は、逆刃タイプを使うと仕上がりがきれい!
② 曲線切りは“刃の厚み”が命
細かい曲線を切りたいのに、思うように曲がらない…
それは刃が厚いタイプだから。
薄刃(ブレード厚0.8mm以下)を選ぶと曲がりやすくなります。
③ “オービタル機構”を切り替えるだけで切断スピードが変わる
オービタル機構(振り子運動)ONで、切断スピード約1.5〜2倍!
ただし、仕上がりは荒くなる。
木材はON、鉄やプラスチックはOFFが基本。
④ 刃を交換するときは「刃の位置」に注意
ジグソーは刃が**一番下(下死点)**にある状態で抜けるタイプと、
一番上(上死点)でロック解除できるタイプがあります。
機種ごとのクセを覚えておかないと、「抜けない!」トラブルに。
⑤ まっすぐ切れない原因の多くは“刃”ではなく“押し方”
刃を前に押すとしなって曲がる。
コツは、本体を軽く押し当てるだけで前に進ませない。
ジグソーは自分で前に進む“自走工具”です。
⑥ 鉄板を切るときは“ストローク数を落とす”
高速のまま切ると刃が赤熱してすぐ切れ味が落ちる。
低速+切削油(潤滑スプレー)が長持ちのコツ。
⑦ 下にベニヤを敷くだけで仕上がりが変わる
材料を直接切ると、下側が**バリ(ささくれ)**になりやすい。
捨て板(ベニヤ1枚)を下に敷くと、下もきれいにカットできます。
⑧ “曲がるのは本体が悪い”とは限らない
長く使っていると、ガイドローラーが削れて傾くことが。
刃が斜めになる原因はモーターではなく、このローラー摩耗が多いです。
⑨ 電動ジグソーにも“刃の取付規格”がある
Tシャンク、Uシャンク、Bタイプなど複数あり。
合わない刃を無理に入れると、ロック機構が壊れることも。
⑩ ジグソーの「ストローク幅」=パワーの目安
一見どれも似てるけど、
ストローク幅20mmクラス→ 厚物木材向け
15mmクラス→ 軽作業・曲線切り向け
ストローク幅が大きいほど“押し込む力”が強い。
⑪ 切粉(切りくず)排出方向も選べるモデルがある
前方排出・後方排出を切り替えられると、ラインが見やすくなる。
木くずで線が見えないときは、ブロワー付きモデルが便利!
⑫ バッテリー式は「ブラシレス」かどうかで全然違う
ブラシレスはトルクが強く、切断スピードも速い。
同じ18Vでも、ブラシレス=プロ向けと考えてOK。

