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スプレーガンAT-SG01B(プラスチック製)の塗料洗浄での注意点


1. ラッカー薄め液(シンナー)は使いすぎ注意

プラスチックはラッカーシンナーが強すぎることがあります。

特に以下の症状が起きやすい

  • カップが白くなる(白濁)

  • 柔らかくなる、変形する

  • クラック(細かいヒビ)が生じる→ ABS製やPP製のカップは溶けやすいことがあります。

どうしても使う場合は…

  • 長時間の浸け置きは絶対NG

  • 洗う時にサッと → すぐ水で流す

  • 拭き上げて自然乾燥


2. 水性塗料の場合は基本「水」「ぬるま湯」でOK

水性塗料は

  • ぬるま湯(40℃以下)

で十分落ちます。ぬるま湯は塗料の溶解を助けて、プラスチックへの負担ゼロ。


3. 油性(溶剤系)でも “弱い洗浄剤” を優先

なるべく以下を使うと安全:

  • 中性洗剤(食器用)

  • アルコール系(IPA) → ABSはやや注意

  • 専用クリーナー(プラスチック対応)


4. 金属部分だけにシンナーを使う方法も◎

作業例:

  1. プラカップは水や中性洗剤で洗う

  2. ノズル・ニードルだけ外して ラッカーシンナー で洗う

※混ぜるとプラ側が傷むため、分離して洗うのがベスト。


5. ガスケット・Oリングを溶かさないこと

特に**ニトリル(NBR)**はシンナーに弱い。一度溶けると…

  • 液漏れ

  • トリガーが戻らないなどの不具合につながる。

可能であれば

  • フッ素ゴム(FKM/Viton)のOリングに交換できると耐溶剤性UP。


6. 最後は必ず「完全乾燥」

プラスチックは溶剤が残ると劣化を早めます。

  • 水分はしっかり切る

  • 逆さにして自然乾燥

  • 熱風(ドライヤー高温)はNG(変形の原因)


知っておくと得するポイント

  • プラカップは消耗品。溶剤で白濁してきたら交換時期

  • プラカップの内側は傷がつくと塗料が残りやすくなるため固いブラシ禁止

  • 水性と油性を同じカップで交互使用すると劣化スピードが速い


✅ 洗浄方法と洗剤のおすすめ for AT-SG01B

洗剤・方法種別

おすすめ/注意点

水性塗料

基本は 水またはぬるま湯 で十分。カップは取り外して水で洗う。プラスチックへの負担ほとんどなし。

油性/溶剤系塗料

・まずカップは水性か軽めの中性洗剤で予洗い。


・金属ノズル・針の部分だけを、シンナー/薄め液など強い溶剤で洗浄。


・カップごと強溶剤に浸すのは避ける。

中性洗剤(台所用など)

軽い汚れ落としには有用。特にカップ内部の塗料残りを洗う時にプラスチックへのダメージが少なく安全。

専用クリーナー(プラスチック対応)

市販で「プラスチック/樹脂対応」と明記されているものがあれば安心感あり。特に油性ペイント後の洗浄用に有効。

アルコール系(IPAなど)

プラスチックの材質によってはややリスクあり。ABS/軽合成樹脂の場合は「短時間、かつ薄めたものをサッと使う」に留める。

❌ やってはいけない NG 行為

  • プラスチックカップをシンナーに浸け置き

  • シンナーを満タン入れて振る

  • ガン本体の樹脂部分にシンナーをドバっとかける

  • ゴムパッキンをシンナーに触れさせる

→ トラブル(白濁・油漏れ・噴霧不良)が起きます。

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