トルクレンチとラチェットレンチの違いとは?
- アルチザンツール スタッフ

- 9月13日
- 読了時間: 2分
DIYや整備作業をしていると、「トルクレンチ」と「ラチェットレンチ」、両方の名前を耳にします。でも、「何が違うの?」「どっちを使えばいいの?」と疑問に思う方も多いはず。
ここでは、それぞれの役割や使い方、違いをわかりやすく解説します。
結論から言うと:
項目 | ラチェットレンチ | トルクレンチ |
主な目的 | ボルト・ナットの回転作業 | 決められたトルク(締め付け力)で締める |
機能 | ラチェット機構でスムーズに回せる | 規定トルクで「カチッ」と音・感触で知らせる |
使用場面 | 緩めたり締めたり、一般作業向け | トルク管理が必要な重要部品(車・バイクなど) |
精度 | 人の感覚による | 数値管理ができるため高精度 |
価格帯 | 比較的安価 | 高価 |
それぞれの特徴を詳しく解説
■ ラチェットレンチの特徴
ソケットを取り付けてボルト・ナットを手早く回すための工具
狭い場所でも「カチカチ」と片側回転でスムーズに作業できる
トルク(締め付け力)を測る機能はない
DIY、家具の組み立て、自転車整備などで大活躍
📌 ポイント:スピーディに作業するのが目的。締めすぎ・緩めすぎの管理はできない
■ トルクレンチの特徴
締め付けトルクを数値で管理できる工具
あらかじめ設定したトルクに達すると「カチッ」と手応えがある
車やバイクのホイールナット、エンジンパーツなど、過不足なく締める必要がある場面で使う
📌 ポイント:「強すぎず弱すぎず」適正トルクで安全・安心な作業ができる
よくある誤解:「トルクレンチがあればラチェットはいらない?」
→ それぞれ役割が違うので両方必要です!
作業中はラチェットレンチでスピーディに仮締め
仕上げはトルクレンチで規定トルクで本締め
このように使い分けるのが基本です。
使用例で比較してみよう
作業例 | ラチェットレンチ | トルクレンチ |
家具の組み立て | ◎ | △(必要ないことが多い) |
自転車の整備 | ◎ | ○(パーツによって) |
車のタイヤ交換 | ○(仮締め用) | ◎(本締めに必須) |
バイクのエンジン整備 | △ | ◎(トルク管理が重要) |
まとめ:作業に応じて、正しく使い分けよう!
ラチェットレンチ:作業スピード重視。日常のDIYや整備に便利
トルクレンチ:締め付け精度重視。ミスが許されない作業に必須
適材適所で使い分けることで、作業の安全性・効率・精度がグッと上がります!

