ジグソーの刃の選び方と使い分け|DIY・木工・金属加工に最適なブレードガイド
- アルチザンツール スタッフ

- 9月20日
- 読了時間: 2分
はじめに
ジグソーは、木材・金属・プラスチックなど様々な素材を自由な形に切断できる便利な電動工具です。しかし、思ったように切れなかったり、刃がすぐ折れてしまったりする原因の多くは 「刃の選び方」 にあります。この記事では、ジグソーの刃(ブレード)の種類や特徴、用途に合った選び方をわかりやすく解説します。
ジグソーの刃の基本構造
ジグソーブレードには、大きく分けて以下の要素があります。
シャンク(取付部分)
「Tシャンク」と「Uシャンク」の2種類があります。
最近の主流は「Tシャンク」で、ワンタッチ装着が可能。
刃の材質
HCS(炭素工具鋼):木材・プラスチック向け、安価。
HSS(ハイス鋼):金属向け、耐久性あり。
BIM(バイメタル):木材・金属の両用、折れにくく万能。
HM(超硬):硬質材料・タイルなど特殊用途に。
刃のピッチ(歯の間隔)
荒いピッチ:速く切れるが仕上がりは粗め。
細かいピッチ:時間はかかるが、きれいに切れる。
ジグソーブレードのシャンク種類
ジグソーの刃をジグソー本体に取り付ける部分(=シャンク)には大きく分けて以下の種類があります。
Tシャンク(Bタイプシャンクとも呼ばれる)
現在の主流。
ワンタッチで装着できる機種が多い。
BOSCH(ボッシュ)が広めた規格。
「Bタイプブレード」=Tシャンクの刃 という意味で使われることが多い。
Uシャンク
古いタイプ。
ネジ止め式が多く、装着に工具が必要。
現在はあまり使われていない。
※古い機種だけ「Uシャンク」の可能性があるので、確認が必要です。
Bタイプ(Tシャンク)のメリット
取り付けが簡単(工具不要のワンタッチが主流)
対応ブレードが豊富(木工・金工・プラスチック・タイルなど種類多数)
現在販売されているジグソーのほとんどがBタイプ対応
用途別のジグソー刃の選び方
木材用
HCS素材、粗めのピッチを選ぶと効率的。
合板やパイン材は荒切り用で十分。
曲線切りには「細身の刃」が便利。
金属用
HSSまたはBIM素材、細かいピッチが必須。
アルミや鉄板は刃の耐久性が重要。
切断速度は低速にすると刃の寿命が延びます。
プラスチック・塩ビ
目が細かい刃を選ぶことで、割れや溶けを防げます。
タイル・セラミック
超硬チップ付き(HM)の専用刃を使用。
無理に木工用の刃を使うとすぐ破損します。

