インパクトや電動ドリルの差込口形状(六角軸)AタイプとBタイプの違いは?
- アルチザンツール スタッフ

- 4 日前
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差し込み形状
インパクトや電動ドリルで最も重要なのが 差し込み形状の規格。
■ ① 六角軸=一般的
日本で最も普及
ホームセンターのビットはほぼこれ
インパクト・ドリル両方で使用可能
AタイプビットBタイプビットとは?
Aタイプは、**六角ビットの“差し込み部分の規格”**のひとつで、
特に 電動ドライバー・エアドライバー(工場向け)で使われる日本規格です。
Aタイプ(13mm 規格)
▶ 溝(C溝)から先端部までの長さが 13mm
① ビット抜け防止が強い(生産現場向け)
C溝の位置が13mmにあることで、チャック内部のロックボールがしっかり噛みます。
作業中にビットが抜けにくい
振動に強い
長時間連続作業でも安定
トルクの伝達が安定
② 国内メーカーの多くが“日本工業規格(JIS)時代”から採用
日本の電動工具が古くから使用していた規格が Aタイプで、エアーツールも含め国内で長く使われてきました。
特に:
Panasonic(パナソニック)
日東工器
UHT
トネ TONE
KTC(工具)
空研(エアツール)
など、日本ブランドはAタイプが基本。
Bタイプ(9mm / 9.5mm 規格)
Bタイプは、ビットの C 溝(固定用の溝)から先端までの距離が短いタイプで、
▶ 9mm または 9.5mm(9.0〜9.5mm)
この長さが Bタイプの最大の特徴です。
① ビット着脱が“浅い位置”でできるため、小型工具に向く
溝までの距離が短い=チャックへの差し込みも浅い。
そのため:
小型・軽量の電ドラで使いやすい
コンパクトヘッド(短いヘッド長)が作れる
細かい作業に有利(家具組立・精密作業)
Bタイプが使われる主な工具
■ 海外ブランドの電動ドライバー
Bタイプは、主に 海外規格(特に欧州・アジア圏) の電ドラで採用されています。
例:
Bosch(欧州仕様)
DeWalt(旧モデル)
一部のノーブランド海外電ドラ
小型のエアーツール(中国製が多い)
⚠ Bタイプの注意点(デメリット)
■ ① Aタイプのチャックに使えない
C溝の位置が違うため、Aタイプ(13mm用)チャックにはしっかりロックがかからない。
“刺さるけど固定されない”
抜け落ちる
ガタつきが出る
噛みこみ
というトラブルの原因になります。
■ 国内ではあまり主流ではない
日本のメーカー(Panasonic・日東・KTC など)は、Aタイプ(13mm)を採用してきた歴史があり、国内流通品では Bタイプが少ないという背景があります。

