ハンマードリル先端の選び方
- アルチザンツール スタッフ

- 9月23日
- 読了時間: 3分
1. シャンク形状で選ぶ
ハンマードリルは「チャック(ビットを取り付ける部分)」の規格に合ったビットを使わないと装着できません。
SDSプラス(SDS+)→ 一般的なDIY用・軽作業向け(穴あけ径 4〜30mm程度)
SDSマックス(SDS Max)→ プロ用・重作業向け(穴あけ径 12〜50mm以上)
六角シャンク→ 一部のハンマードリル・大型解体ハンマー用
👉 まずは、お使いのハンマードリルが SDSプラス対応なのか、SDSマックス対応なのかを確認しましょう。
2. 用途に合わせた先端形状で選ぶ
✅ 穴あけ用→ドリルビット
ドリルビットの主な種類と用途
●木工用ドリルビット
先端が尖っていてセンターが取りやすい
合板・木材への穴あけに最適
種類:
ねじれタイプ(一般的な木工用)
スパイラルビット(きれいな穴あけ)
フラットビット(大径穴、速い加工)
● 鉄工用ドリルビット(HSSビット)
ハイス鋼(HSS)製
鉄・アルミ・ステンレスなどの金属加工用
錆びにくく耐久性が高い「チタンコーティング」や「コバルト入り」タイプもある
●コンクリート用ドリルビット
先端に 超硬チップ が付いている
コンクリート・モルタル・ブロックなどに穴あけ
工具に合わせて
丸軸(振動ドリル用)
六角軸(インパクト用)
SDS+ / SDS Max(ハンマードリル用)
● ガラス・タイル用ドリルビット
先端が矢じり型やダイヤモンドチップ
割れやすい素材に低速で穴あけ
水をかけながら冷却して使うのが基本
●ステップドリル
円錐状で段付きになったビット
金属板やプラスチックに複数サイズの穴を開けられる
バリが少なく仕上がりがきれい
●ホールソー
円筒形の刃で大径の穴あけが可能
木工・金属・塩ビ・石膏ボードなどに使用
✅ はつり作業(削る・壊す)→ チゼルビット
チゼルの種類と用途
●ブルポイント(Point Chisel)
先端が尖ったタイプ
コンクリートや石材をピンポイントで割るのに使う
ひびを入れて壊す・部分的な破砕向け
●フラットチゼル(Flat Chisel)
先端が平らなノミ状
コンクリートやモルタルの表面を削る
床のタイル剥がし、仕上げの均し作業などに便利
●スケーリングチゼル(Scaling Chisel)
幅広タイプ(ヘラ状)
タイル・接着剤・モルタルの除去
広い面積を一気に削るのに向いている
● U字チゼル(Channel Chisel)
U字形状の刃先
配管や配線のための溝掘り作業に使用
3. サイズで選ぶ
穴径 → アンカーやプラグのサイズに合わせる
有効長さ(刃の届く深さ) → 壁厚や材料厚に応じて選ぶ
全長 → 深穴加工や貫通作業の場合はロングビットを
4. メーカー・品質で選ぶ
頻繁に使う場合や硬いコンクリートに挑む場合は、耐久性の高い信頼メーカー(Hilti・BOSCH・マキタ・HIKOKI など)がおすすめです。DIYで時々使う程度なら、コスパ重視のセット品でも十分。
5. 注意点
インパクトドライバー用の六角シャンクビットは、ハンマードリルには使えません(チャック形状が違うため)。
長時間連続で穴あけするとビットが焼けるので、時々抜いて冷ますと長持ちします。
🔧 まとめると、「自分のハンマードリルのチャック規格(SDS+かSDS Maxか)」をまず確認 → 穴の大きさ・深さ・材料に合わせてビットを選ぶのが基本です。

