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ブラシレスモーターってどんなもの?

ブラシレスモーター(brushless motor)」は、

名前の通り“ブラシ(brush)=接点部品”がないタイプのモーターのことです。


🔧まず、従来の「ブラシモーター」との違い

モーターには電気を流して回すために「ブラシ」と「コミュテータ」という部品が使われてきました。パワーはあるがブラシが摩耗したり、火花が出たりするのが欠点でした。


ブラシモーターにもちゃんとメリットがあります。

① 本体価格が安い

構造がシンプルで部品も少ないため、製造コストが安くなります。

そのため、工具や機器の販売価格も安いのが大きな魅力。

物価高・値上がりの世の中では工具の出費予算を抑えたいのでありがたい


② 修理や交換がしやすい

ブラシは消耗品として簡単に交換可能。自分で直せることも多く、

メンテナンスしながら長く使えるのも利点です。


③ 制御がシンプル

ブラシが電気の流れを自動で切り替えてくれるので、電子制御回路が不要

故障しにくく、電子基板のトラブルも起こりにくいです。


④ 起動トルクが強い(瞬発力がある)

通電した瞬間から力が出やすく、瞬発力が高いのが特徴。

短時間の作業ではブラシレスと変わらない力を感じることもあります。


◆身近なブラシモーターの例

電動歯ブラシ、髭剃り(シェーバー)掃除機(古いタイプ)、ドライヤー、ラジコンカー


一方、ブラシレスモーターはその部分を電子制御(回転センサーや基板)で代用します。

つまり、物理的な接点がない=摩耗しにくい・静か・長寿命という仕組みです。


⚙️ブラシレスモーターのメリット

  • 長寿命:ブラシがないので摩耗しない

  • 高効率:電力のムダが少なく、トルク(力)が安定

  • 静音:火花や摩擦音がない

  • パワーが強い:同じ電圧でも力が出しやすい

  • メンテナンス不要:ブラシ交換の必要なし


🧰電動工具での実感

ブラシレスモーターを搭載したインパクトドライバーやグラインダーは、

  • 「トリガーを離すとピタッと止まる」

  • 「負荷をかけても回転が安定」

  • 「連続使用しても熱くなりにくい」など、作業がスムーズで正確になります。


注意点

内容

💰 コストが高い

電子制御が必要なので本体の価格が上がる

🔧 修理が難しい

内部基板の不具合は自分で直せないことが多い

⚙️ 電子制御依存

精密な制御基板が壊れると動かない


🔩構造の違い

従来のモーター(ブラシモーター)は

  • 回転する部分(ローター)が「電磁石」

  • 固定されている部分(ステーター)が「永久磁石」

という構造です。

一方、ブラシレスモーターは逆。

  • ローター(回る側)が「永久磁石」

  • ステーター(固定側)が「コイル(電磁石)」

このコイルに、基板(電子回路)が電気を順番に切り替えながら通電して回転を作ります。この「電気の切り替え役」がブラシの代わりなんです。


🧰どちらを選ぶべき?

  • たまに使う・コスパ重視派 → ブラシモーター

    • 「年に数回DIYをする」「価格を抑えたい」人にはこちら。

    • 構造がシンプルで壊れても修理しやすく、初心者にもおすすめ。


  • 毎日使う・プロ志向派 → ブラシレスモーター

    • 長時間使ってもパワーが落ちず、電池も長持ち。

    • 作業効率を重視する人なら間違いなくブラシレス!

      どちらも一長一短。

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